お知らせ
12.12025
アルコール依存症予備軍と運転リスク
「一日の終わりに飲むお酒が、何よりの楽しみだ」その習慣、本当に「楽しみ」の範囲で収まっていますか?近年、本格的なアルコール依存症に至る手前の「アルコール依存症予備軍」と呼ばれる状態にある人が、ハンドルを握るケースが問題視されています。
アルコール依存の兆候と割合
アルコール依存症は、ある日突然なるものではありません。徐々に進行する病気です。次のようなサインは、お酒に「コントロールされる」ようになっている危険な兆候です。
〔兆候の例〕
・ストレス解消や気分転換のために、お酒を飲むことが習慣になっている。 ・以前よりもお酒の量が増えないと、満足できなくなってきた。 ・「今日は飲まないぞ」と決めても、つい飲んでしまうことがある。 ・お酒を飲まないと寝付けない、または夜中に目が覚めてしまう。 ・飲んだ翌日に「何を話したか」「どうやって帰ったか」を思い出せないことがある。 ・家族や周囲の人から、飲酒について心配されたり、注意されたりしたことがある。
男性におけるアルコール依存症と予備軍の割合
厚生労働省の統計※1によると、依存傾向は男性が高く、男性における「アルコール依存疑い」「潜在的依存者(予備軍)」の割合が6%以上と推計されています。飲酒習慣がある人は他人事と言えない割合です。女性は1%以下と少ないですが、アルコール依存症になりやすい※2と言われています。
※1.出典:厚生労働省「わが国の成人の飲酒行動に関する全国調査2013年」参照 https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2013/133061/201315050A/201315050A0002.pdf
※2.出典:厚生労働省「健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~」参照 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-04-003
「予備軍」の運転に潜む3つの具体的なリスク
「アルコール依存症予備軍」でも運転に深刻な影響を及ぼします。
①状態的な「酒気残り」 毎日の多量飲酒により、肝臓のアルコール分解が追いつかなくなります。「酔いが覚めた」と感じていても「二日酔い運転」のリスクが高くなります。
②離脱症状による集中力の欠如 体からアルコールが抜け始めると、イライラ、手の震え、発汗、不安感といった軽い離脱症状が現れます。この状態で運転すると、注意力が散漫になり、危険への反応が遅れたり、攻撃的な運転になったりします。
③脳機能の低下による判断ミス 習慣的な飲酒は、判断や理性を司る脳の前頭葉を委縮させることが知られています。通常時でも、速度超過や無理な追い越しなど、危険な判断を下しやすくなる傾向があります。
アルコールの負の連鎖を断ち切るために
飲酒について見つめ直すことは、ご自身と周囲の大切な人たちを守るための勇気ある行動です。
【個人としてできること】 ・現状把握:飲酒習慣を記録し、どれだけ飲んでいるか把握する。 ・休肝日:「週に2日は必ず飲まない日を作る」など休肝日を設ける。 ・専門機関:飲みすぎなど不安を感じる場合は専門の医療機関などに相談する。
【事業者としてできること】 ・アルコールチェック 乗車前、乗車後のアルコールチェックを対面により厳格に運用する。 ・相談しやすい環境づくり アルコール依存症が「病気」であることを理解する風土を作り、安全運転管理者や上司が、プライバシーを守った上で相談に乗れる体制を整える。 ・健康診断との連携 定期健康診断での問診・結果で問題がある場合には、必要に応じて産業医や専門医への受信を勧奨する。
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